激安で確定申告をしてくれる会計事務所は本当に得なのか!の話

確定申告

所得税確定申告期限まで残り15日になりました。個人事業主の人はすでに確定申告が済んでいると思いますが、まだ終わっていない人、見通しが付いていない人にとっては本業にも終われながら大変な時期を過ごしているかと思います。

激安店はお得なのか

表題の激安で確定申告をしてくれる会計事務所は得なのかどうか。結論が早すぎますが、現時点で確定申告の見通しが立っていない人にとっては得だと思います。今からできることは限られますし、誰が処理しても変わらない可能性が高いので安いところに頼むのが得だと思います。

得と言うよりも、現時点で見通しが付いていない状態であることが終わっていると言うことであり、お金かけても時間をかけても終わってしまっているものを良い方向に持っていくのは無理なので、手間と時間とお金をかけずに安いところに頼んでしまうのが得ということです。

激安の理由

どうして激安会計事務所は激安で仕事をすることができるのか。この理由はどの業種でも同じです。基本的に質が悪いです。相手を選び、先のことを考えて今は激安で請けるということもありますが。自分のしている仕事を考えてみればわかると思いますが、質の良い仕事をしている人が激安で仕事を請けることはないと思います。

税理士や弁護士など、士業の人は別人格で特別と考えている人がいるのかもしれませんが、あなたと同じです。質の良い仕事を安くやりたい人などいるはずがありません。

会計事務所の仕事内容

会計事務所の仕事は大きく分けて2つあります。1つは領収証や請求書などの帳票を会計ソフトに入力するオペレーター。2つ目は入力されたデータから問題点を洗い出したり、より良い税法解釈や特例採用をして税金が安くなり、問題のない申告となるように思考する仕事。

難しい仕事もオペレーターがやってしまう

一般的には2つめの申告は税理士資格を持った人の仕事と思っているかと思いますが、激安事務所の場合はは全てオペレーターが最後まで仕事をしてしまうことが多いです。激安の場合は入力業務も適当なことが多いと思います。感熱紙のレシートは金額も日付も買った物も読めなくなってしまっていても適当に入力。

時間がないのでいい加減な処理をする

レシートだと買った物が分かるので処理しやすいのですが、レシートは領収証と認められないと思っているからなのか、買った物が仕事と関係ないものということを隠すためなのか、わざわざ手書きの領収証を発行してもらった場合には何を買ったかがわかりませんが、面倒くさいので雑費などと入力したり、費用処理を省いてしまったり。費用処理を省かれてしまっても気付く人はほとんどいないと思います。

費用の領収証、入力時に一桁少なく入力してしまっても全く気が付きません。出納帳など現金残高がわかる帳票があればわかりますが、激安で請けている顧客に対して二重チェックをするはずもなく、二重チェックをする場合は金額5倍は必要になると思います。
それくらい適当な人の適当な入力というのは質が悪く安上がりなのです。

領収証や請求書など帳票を渡すだけで、領収証の内容について全く質問されなかったり、詳しく質問されない場合はヒドイ処理をされていると思って間違いないです。

グチャグチャ状態のレシートはみんな嫌いです

グチャグチャになっている領収証やレシート、あの中身を真面目に点検しながらデーター入力をして月額数千円なんて絶対に無理です。もちろん規模にもよるのですが、普通に考えて月額数千円で自分がどれくらいの仕事ならやる気になるかをよく考えてみてください。

適当に入力をしたオペレーター、またの名をスタッフとも言いますが、税理士の資格を持っていない人がそのまま決算書を作成して確定申告書を作成します。激安の場合はそこに調査に対する危険度のチェックや税額を安くする検討などが入るわけもなく、流れ作業的に申告書ができあがります。

税理士の目がどの程度入るかは不明確。スタッフが作成した決算書や申告書を見ても、余程ひどい間違い以外はわかることもなく、そのまま申告ということになります。これが激安料金の現実です。

会計処理や税務処理は事後処理ではどうすることもできないことがほとんどです。先の見通しを掴んだうえで、損をしないための届出書を出したり手続きを進めていく。事前処理が前提の仕事なんです。個人事業主も法人も決算期間が終わってからする仕事は仕事ではないんです。

税理士はそのことを誰よりもわかっているので、事後処理依頼を請ける時に表面上はニコニコしていても心の中ではどう思っているか。
事後処理業務をすることが嫌でない税理士はダメだと思います。
そんな税理士は多くないと思いますし、多くないことを願います。

フィクション的な話になってしまいますが一例を

ある年商1,500万円程度の小売店の場合の話です。なりゆきで事後処理だけで申告をした場合、所得税と住民税と国民健康保険料の合計額が135万円くらいになります。青色申告特別控除を適用してこの金額です。

これを事前処理をしっかりとするだけで総額が90万円になります。差額は45万円くらい。会計事務所に顧問料月額2.5万円、決算料15万円を支払ってちょうどプラスマイナス0になる状態。払ってしまうと得しないと思いきや、無料で領収証など処理や整理をしてもらうことになるんです。

業種や内容によりますが年商1,500万円くらいでしたら、年額45万円も払えばその金額以上税額が安くなる案を提案してくれると思います。逆に安値を提示してくる場合は能力も案もない会計事務所の可能性もあるので要注意です。

今書いた45万円の税額の違い。これは両方とも青色申告特別控除を適用した場合です。この特別控除を適用していない場合と比べると、面倒なので再計算しませんが差額はさらに10万円以上になると思います。

事前対策が重要

以前にも何度か書きましたが会計処理も税務処理も事後処理はダメなんです。税に関することは絶対に事前処理をしないと痛い目にあいます。
相続放棄はみんなが思っているよりか複雑で難しい!の話
あなたの1年分まとめて処理する確定申告がダメな理由!の話

この2つの投稿も事後処理は損するばかりでダメな人がすることです!という内容です。

事業主や会社経営者はある程度以上の会計税務の知識が必要だと思いますが、そこに時間と気力を費やすのはもったいないと思います。

その時間と気力は本業に費やすべきです。だからこそ会計や税務は質の悪い激安の業者に頼むではなく、しっかりとした報酬を請求してくる業者に依頼すべきだと思います。

全ては自分の仕事を激安で請けている業者のことを思い浮かべて決断してください。どんな業種であっても激安には激安の理由があり、激安や無料の業者に頼んで得することなんてあるわけないんです。

まだ確定申告処理が終わっていない人は今から頼む場合は安くても高くてもほとんど変わりません。諦めて激安会計事務所に依頼して、今年の分からしっかりと考えていくのが良いと思います。

税理士がこの時期に忙しくて勤務時間が長い理由はこの時期に資料を持参する人の処理のためではありません。もっと優良で大切なお客様の処理をしているから忙しいんです。

こんな時期に資料を持ってくる人の処理はスタッフが適当に処理するんです。良いか悪いかは別として、この時期に書類を持ち込む人の処理を税理士がしているとしたら、それはそれで問題ありだと思います。

会計事務所により方針はいろいろだと思いますが、基本的に工務店であっても飲食店であっても美容院であっても激安ということはどういうことなのか、激安の業者にお願いをする時は自分の仕事に置き換えて考えてみて、それなりの覚悟を決めてからお願いするべきだと思います。

去年の申告がダメだった人は今年分の申告こそ損せず、本業に専念できるように頑張りましょう。
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